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「英文法」と聞くと嫌になるあなたにぴったりの参考書

世の中には驚くべきほど多くの英語の教材があります。多すぎてどれを買っていいのかも分からないし、たとえ買っても「埃をかぶったまま」なんてこと、ありませんか。

今回は英語のプロ講師の視点で初心者にもわかりやすく、そしてモチベーションが上がる教材をいくつか紹介します。

①教科書

なんと言っても格安で、しかも段階を追って学べる教材は「中学校の教科書」です。近年の教科書は内容もよくできており、実用的な工夫がされています。1年生の教科書から読み進めることでかなりの力が短期間でつきます。

②一億人の英文法(大西泰斗、ポール・マクベイ)【東進ブックス】

難しい文法用語はほとんどなく、ネイティブがどのような感覚で英語を使っているのかをイメージ図を用いながら解説してくれています。これまでにない「話すこと」を意識した参考書で読むだけでも今まで「モヤッ」としていたものがきれいに晴れていきます。

③世界一わかりやすい英単語の授業(関正生)【中経出版】

文法も大事ですが、英語を構成しているのはやはり単語です。しかも多くの英語の学習者が挫折するのが「単語」です。この本は読むだけでまるでサプリメントのように頭脳に効きます。大学入試向けですが、十分に初心者でも学習できる内容です。

④世界一わかりやすい中学英語の授業(関正生)【中経出版】

一般的に参考書というと難しい表現で難しく書いているのが実情で、どこが大事なのかが分かりにくいのが欠点でした。しかも書店においてあるほとんどの参考書は大学入試レベル以上のものです。この本は中学英語からやり直したいという方向けに、とても分かりやすくリズミカルに読める本です。また文化的な背景などにも触れられており、英語に対する世界観が広がります。

⑤ハートで感じる英文法(大西泰斗、ポール・マクベイ)【NHK出版】

①と同じ著者が書いた参考書。英語を使う人がどんな「感覚」で使っているのかが見事に分かります。読むだけで、「この表現とあの表現にはこんな違いがあったのか」と思わずうなってしまうほどです。

⑥NHKラジオ基礎英語(月刊)

ご存知、NHKラジオの定番です。基礎英語1~3があり、毎月発行されています。初心者は『基礎英語1』で十分ですが、ポイントも明確で、コラムも大変面白いです。また値段も安いのがありがたいですね。ちなみに筆者の友人で英検1級を持っている人は「基礎英語3だけで十分リスニングの力がつく」と言っていました。

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以上の6点をプロ講師から見たお勧め教材としてご提示したいと思います。使い勝手がよく、読みやすく、初心者でも最後まで読み切れるものです。問題集のように「う~ん」とうねりながら解くものではありません。読んで知識をつけるための「お手本」だと考えてください。まずは知識をインプットすることが大事です。まずは書店に行って手に取ってみてください。「なるほど」「そういうことだったのか」「こんなところで自分は英語から離れてしまっていたんだな」ときっとたくさん感じると思います。従来の参考書とは違い、読者の目線で読者の悩みを解決してくれる参考書だと私は考えております。

お金が無いあなたにぴったりの教科書活用術

あなたは今までいったい英語の教材にいくらお金をかけましたか?また、英会話スクールやオンライン英会話などに毎月どのくらいのお金を払いましたか?そしてそれでどのくらい英語が身に付きましたか?

書店に行ってはいい本があるかどうか調べ、「これだ!」と思ったり、他の人から勧められたりした本を買ってはみたものの、結局は本棚に飾ったりしていませんか?

英語関連の本だと1冊1,200円~3,000円くらいします。しかし、なかなか身につかないのが現状ですね。また、「今年は英検2級を取るぞ!」とか「TOEIC(R)を初めて受けるから頑張ろう」とか目標を立ててもやはり途中で挫折してしまいます。特に単語は挫折しがちですね。

なぜ、このような無駄な繰り返しばかりを人はしてしまうのでしょうか。何かを購入するときは「感情」で買ってしまいます。感情が高ぶって勢いで買ってしまうのですが、いざ問題を解くとなるとさっぱり分からない、解説を読んでも意味が分からない。周りに聞いても英語がそれほど得意ではない人が多かったり、たとえ得意な人がいても教え方が悪かったりなど、結局長続きしなくなるのですね。

だから英会話スクールにでも通うという選択肢が出てくるのですが、これも費用が高い。月に10,000円~20,000円のお月謝と入会金、教材費などで結局30万円前後になるのです。

基本的に英語を学習するときに身に着けなければならないのは「話す」「聞く」「書く」「読む」の4技能です。このどれかが欠けていてもいけません。言い換えれば、4技能のうち1つにだけ特化しているところは初心者には厳しいのです。そして初心者が一番大切にしなければならないのは「読む」ということです。日本語でも同じですが、「読めないものは聞き取れないし、書くこともできない」のです。だからこそ、初心者はまずは「読む」ことから始めるべきであり、問題を解いたり、いきなり英会話をしたり、リスニングばかりしても意味がないのです。

では、初心者にうってつけの教材があるのでしょうか。書店にいけば「入門編」「初心者」などと書かれていますが、どれも文字が多く、内容も初心者向けではないのが実情です。これだと腰が引けてしまいますよね。

でも、そんな皆様にもぴったりの教材があるのです。しかも、格安です。それが「中学校の教科書」です。

「えっ」と思うかもしれませんが、大型の書店では教科書を販売しています。もちろん教科書取次店でないといけませんが、紀伊国屋書店や旭屋書店などはほぼ教科書を取り扱っていると思っていただいて結構です(こちらのサイトでご確認ください→http://www.text-kyoukyuu.or.jp/otoiawase.html)。しかも安い!ほぼ300円台だとお考えください。しかも、学年で分かれていますから、まずは1年生から始めてみるのです。最初はアルファベット、I am、You areなどから始まります。しかも最近の教科書の内容は大手英会話教材に負けないほどしっかりと作りこまれています。順番に読み進めていくと、必ず自分が「つまずいた場所」に出会えるのです。そしてそこを克服すればあなたは少しずつ自信がついてくるのです。

しかし、教科書には音声がついていませんので、教科書用のリスニング教材が販売されています。こちらは2,000円前後ですから是非合わせてご購入下さればリスニングの練習にもなります。

聞いているだけでは英語は話せません

「聞くだけで英語が話せる」なんて本当なの?それならとても楽だよね。

実は聞いているだけでは英語は話せません。「聞き流すだけで英語が話せるようになる」といった類の教材が世に出回っているようですが、その効果はいかほどなのか、信じがたいです。聞き流すだけで話せるようになるのは、生まれてから3歳くらいまでと言われています。大の大人が、電車の中でイヤホンをつけて、英語を聞き流している姿を思い浮かべてください。そして電車を降りて携帯で突然英語で話し出すなんてこと、想像できますか。もしそんなに簡単ならば政府も本腰を入れて教材を学校に投入するはずですよ。

実はこれは意識の問題です。あなたがどうしても来月から英語を話さなければお給料をもらえないような職場であるとか、あなたの周りには英語を話す外国人しかいなくて、あなたも話さなければ周りから置いておかれるような危機的な状況にあるような、比較的切羽詰まったような人ならば聞いているだけでも十分効果はあるでしょう。いくら内容が面白くても、すごい効果を謳っていても、あなたのモチベーションが継続しないならば、はっきり言って「聞き流して話せる」というのも無駄な投資活動にしかなりません。

しかし、英語を聞くことは大事ですし、大量に聞くことはは今後の勉強の進展においてはとても効果的です。英語を聞くことで独特のリズムが定着するし、ある程度のスピードにも慣れます。プレイヤーによっては倍速機能がついたものや、倍速のアプリなどもありますので、速聴を繰り返すことで、普段のスピードがゆっくりになり劇的に聞き取れるようになるのも事実です。しかし、それで自分の思っていることを話せるとは考えにくいものです。

問題は、「聞き方」なのです。

ところで、あなたは「てげてげ」と聞いて意味が分かりますか。鹿児島の方言で「適当な」という意味だそうです。意味を知ったら「なーんだ、そんな意味か」とスッキリしますが、意味もわからないまま何十回も何百回も聞いていても全く効果がありません。中には「前後の意味から推測して」と教えられることもあるようですが、「類推」と「聞き取る」は全く違います。「聞き取る」というのは、一語一語はっきりと文字にできて、しかも意味が分かるということです。騒音などで相手の言っていることの一部が分からなかった場合、普通は「聞き取れなかった」と言いますよね。
だから、英語初心者にとって理解できない言葉を何回聞いても、それは時間の無駄であると言わざるを得ません。英語を聞いて言語化する必要があるのです。

逆に言えば、習ったことのある内容を聞くことはとても意味があります。ですから、「知らない内容」ではなく、「知っている内容」を聞くようにしてください。そして、聞いたら必ずスクリプト、すなわち台本や原稿に目を通してください。自分が聞いた音がboatなのか、boughtなのか、再確認する必要があります。あえてカタカナで表せば、前者はボウト、後者はボートとなります。そしてもう一度、音声を聞いて聞こえ方を確認してください。最後に、音声に合わせてスクリプトを見ながらつぶやいてみてください。人が大勢いるような所では、心の中でつぶやいても大丈夫ですよ。

初心者は英会話を習っても無駄です

英語初心者が失敗するのが「英会話」に手を出してしまうということです。

最近は、英会話スクールも多種多様化しており、Skypeで英会話ができるサービスも増えてきました。しかし、受講生の多くが不満をもらしている事実をあなたはご存知でしょうか。それは、「相手の言っていることはだいたい分かるが、自分で何と言っていいのか分からないし、自分の使っている英語がそもそも正しいのか間違っているのか指摘してくれない」ということです。つまり、多くの方が「英会話もどき」をやっているということです。「会話を楽しむ」のと「会話を身に着ける」のとは違います。英会話は日本人にとっては、車を運転したりするのと同様にスキルなのですから、スキルを磨かないと周囲に馬鹿にされるだけです。しかも、実直、勤勉な日本人には日本人流の勉強方法があるのです。それが「文法を学ぶ」ということです。1つ1つ積み上げていって、そして「英会話」で数をこなすというのが一番大事なのです。

ところが、世間では「英文法なんて知らなくても会話ができる」といった風潮がありますが、そんな人に限って「日本語で主語と述語や副詞の呼応を無視して小学生に話しかけてみてよ」といじわるな質問をすると、とたんに顔を赤らめます。正しいルールで正しく話すからこそ、相手に認められ会話が成立するのですから、ルールを無視して車を運転すれば相手にも迷惑ですし、危険なだけですよね。

それに「文法にこだわっているから英語が話せないんだ」と言う方もいらっしゃいます。しかし、英語は日本人にとって母語ではありませんから、耳で聞いてすぐに使えるのわけがありません。外国語の習得の一番の近道はルールを覚えることです。ルールを覚えれば次は単語を覚えて、そのルールに当てはめるだけです。当てはめるときに必要なのが会話ですから、いきなり「会話だけをやれ」と言われてもそれは本末転倒なのです。ある程度、年を重ねてくると英語を覚える一番の方法は「文法を覚え、使いまくる」ということです。

また「聞くだけで英語が話せるようになる」といった類のものもあります。それならば、それを「学校教材にすればいいではないか」と思いますが、そうなってはいません。聞くだけで英語が話せるというレベルは3歳時までの話で、普段日本語に漬かっている我々大人にとっては、聞くだけでは無理です。でも「聞くだけで話せるようになった」という人もいるのは事実です。それは、「意識レベルの差」です。つまり、「どうしても英語を話さなければ生活や対人関係に大きな支障が出る」という恐怖感から学んでいるのです。しかも、その人は普通の人よりも英語を使う環境が割合多くあるので、インプットしたものをアウトプットする機会が多いから話せるのです。つまり、ふつうに日本語に囲まれ、日本人の家族で、日本人の社員ばかりがいるようなとこで、聞くだけで英語が話せるようになるなんてことは考えられないのです。だからこそ、「正しく学んで(=インプット)、正しく使いこなす(=アウトプット)」が必要なのですし、それが上達の一番の近道なのです。