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give・make・takeでバリエーションが豊かになる

give、make、takeは日常でもよく使われる一般動詞です。以下にそれぞれの使い方について中学英語レベルでお話します。

①give
giveの基本的な意味は「与える」です。giveは2種類の使い方をします。1つは“give+人+物”、もう1つは“give+物+to+人”です。細かな違いはありますが、英語初心者はその違いについては今は横に置いておきましょう。どちらの意味も「〈人〉に〈物〉を与える(あげる・くれる)」の意味になります。giveの過去形はgaveです。

〈例1〉My father gave me a nice watch.(私の父は私にすてきな腕時計をくれました。)
〈例2〉My fahter gave a nice watch to me.(私の父は私にすてきな腕時計をくれました。)

②make
makeの基本的な意味は「(手を加えて)生み出す」です。ちなみにmakeとcookの違いですが、cookは「(熱を加えて)料理する」という意味です。ですからサラダの場合は基本はcookは使えません。makeは料理全般に使えます。また、make dinnerは言いますがcook dinnerとは言いません。ややこしいですね。makeの過去形はmadeです。

〈例3〉My uncle made some poems.(私の叔父は詩をいくつか作りました。)
〈例4〉My mother made us some cookies.(私の母は私たちにクッキーを何枚か作ってくれました。)
makeもgiveと同様に、“make+人+物”で並べることができます。「〈人〉に〈物〉を作る」という意味です。この〈人〉と〈物〉をひっくり返すことも可能です。“make+物+for+人”になります。
〈例5〉My mother made some cookies for us.(私の母は私たちにクッキーを何枚か作ってくれました。)
〈例6〉The news made me very happy.(そのニュースが私をうれしくさせました。)
“make+人+感情を表す語”で「〈人〉を~の状態にさせる(する)」という意味があります。

③take
takeの基本の意味は「とる」です。「とる」には「移動」の意味が含まれます。ですから「(相手の意見を)受け入れる」「(写真を)撮る」「(お風呂に)入る」「(場所に)連れて行く」などに広がります。

〈例7〉Please take some pictures for us.(写真を何枚か撮ってください。)
〈例8〉She was taking a bath at that time.(彼女はその時お風呂に入っていました。)
〈例9〉My brother always takes my sister to the park.(私の兄はいつも私の妹をその公園に連れて行きます。)

また、take offとなると「移動を伴って離れる」というイメージになりますから、「(飛行機が)離陸する」「(服・靴を)脱ぐ」という意味になります。take backは「移動を伴って戻る」というところから「返品する」という意味にもなります。

単語を覚えるときには、原義(語源)から理解すると覚えやすくなります。「あれも、これも」ではなく「もとはどんな意味だったのだろう」と考えると暗記も楽しくなります。

be動詞・get・haveを使いこなせ!

英語でよく用いられる動詞としてbe動詞、have、getがあります。まずはこの3つを正しく用いることで豊かな表現が生まれます。では、中学校レベルの英文法に則ってご説明します。

①be動詞
be動詞は「です(である)」「います(いる)」「あります(ある)」の意味で使われます。また、be動詞は5種類あり、さらに現在形(am, are, is)と過去形(was, were)に分かれます。amは主語がI「私は」の時にしか使われません。areとwereは主語がyou「あなたは、あなたたちは」と複数形の時に使われます。isは主語がIでもyouでも複数形でもない単数形の時に使われます(he, sheなど)。またwasは主語がyouや複数形でない時に使われます。be動詞は主語(~は)の後に置き、疑問文では主語の前に置きます。否定文ではbe動詞の直後にnotを置きます。

〈例1〉She is a high school student.(彼女は高校生です。)
〈例2〉Is she a hish school student?(彼女は高校生ですか。)
〈例3〉She is not a high school student.(彼女は高校生ではありません。)
〈例4〉They were soccer players.(彼らはサッカー選手でした。)
〈例5〉Were they soccer players?(彼らはサッカー選手でしたか。)
〈例6〉They were not soccer players.(彼らはサッカー選手ではありませんでした。)

②have
haveの基本的な意味は「所有」です。そこから「~を持っている」「~を飼っている」「~を食べる」「過ごす」に広がります。haveの過去形はhadとなります。

〈例7〉She has many books in her room.(彼女は自分の部屋にたくさんの本を持っています。)
〈例8〉They were having dinner then.(彼らはその時夕食をとっていました。)
〈例9〉Ken had a good time at the party yesterday.(ケンは昨日パーティーで楽しい時間を過ごしました。)

さらにhave(has)to~になると、「~しなければならない」という意味になります。to~は「未来にすること」を表します。

〈例10〉We have to study harder.(私たちはもっと熱心に勉強しなければなりません。)

③get
getの基本的な意味は「移動」です。そこから「(物が移動することで)手に入れる、買う」「(上に移動することで)get upは『起きる』」、「(目的地に移動することでで)get toは『到着する』」になります。getの過去形はgotです。

〈例11〉I got a new bag for her.(私は彼女のために新しい鞄を買いました。)
〈例12〉I get up at six every morning.(私は毎朝6時に起きます。)
〈例13〉My sister got to the station.(私の妹は駅に着きました。)

このように中学英語だけでも日常生活のことについては十分伝えられます。

とにかく英語は音読!でもあなたのやり方は正しい?

英語の勉強で最も効果が高いと言われる「音読」。関連する書籍がたくさん販売されていますし、また、予備校や塾でも取り入れられています。

皆様も一度は「英語をきちんと学ぶのならば『音読』をしなければいけないよ」と言われたこと、ありませんか。

では、どのように「音読」をすれば良いのでしょうか。ひょっとして「声に出すことが音読」とあなたは思っていないでしょうか。

英語学習の最終ゴールは4技能(読む、聞く、書く、話す)を身に着けることです。その際に音読が重要なのですが、音読の目的は「今まで学んできた理論を音によって定着させる」ということです。
つまり自動車免許の取得と同様で「理論=学科」です。しかし学科を学んだからと言って車が運転できるはずがありません。実際に座席に座り、ハンドルを握り、ブレーキやシフトレバーを操作しながら、周囲の状況に合わせて「実際に」運転しなければ身につかないのです。音読はこの「運転」に当たります。ですから、単語も文法も何も勉強していない状態で、いきなり音読から入るのはでたらめな勉強方法と言わざるを得ません。

以下に正しい音読方法について順に説明します。

①単語の理解(意味が分かる・発音ができる)

②文構造の理解(文法が分かる・訳せる・発音ができる)

まず、前提として①、②を済ませなければなりません。

③ネイティブの発音を模写

棒読みではいけません。正しい発音を身に着けることが必要になります。そのためテキストに付属のCDを使うことをお勧めします。また、正しい発音というのは「強弱」「リンキング」も含みます。
「強弱」とは、その名の通り、強く読むところと弱く読むところです。弱く読むには「発音していない」ということも含まれます。

〈強弱の例①〉andは「アンド」ではなく、「アン」「ン」
〈強弱の例②〉butは「バット」ではなく、「バッ」「バ」

「リンキング」とは単語と単語がつながって発音されることを指します。

〈リンキングの例①〉Did youは「ディド ユー」ではなく、「ディッヂュー」
〈リンキングの例②〉get upは「ゲット アップ」ではなく、「ゲラップ」

また、日本人には難しいと言われているlとrの区別もきちんとつけましょう。日本人にはlightもrightも「ライト」に聞こえるかもしれませんが、lは舌先を上の前歯(歯茎)の裏につけてラリルレロですが、rは舌先をどこにもつけないで、やや舌全体を喉の奥に引きながら舌先を上げてラリルレロです。極端に舌を巻きあげる必要はありません。

そして、最初は1文をいくつかのグループに分けて発音し、次に1文全体で発音するようにしましょう。もちろん短い文ならば初めから1文で発音練習してもかまいません。

CDを使う際には、スクリプト(台本)を見たまま最初はCDの音声をしっかりと聞いてから、音声を止めて自分で発音するようにしてください。そして、次にCDの音声と同時に自分も一緒に発音するようにしてください。それから、スクリプトを閉じて、CDの音声だけを先に聞いて、次にCDを止めて自分も続けて発音しましょう。そして、スクリプトは見ないまま、CDの音声と同時に発音をするようにしてください。

英語入門者がやるべき作業はここまでです。ここまでを繰り返し練習するだけでも理論(英文法)で学んだことがしっかりと定着し、フレーズも暗記できるはずです。また、正しい発音を行うことでリスニングの力も飛躍的に伸びているはずです。

ちょっとした時間でできる便利なツールの紹介

大人にとって「勉強の時間」を確保するのは大変です。お仕事をしている人にとってはなかなか規則正しく勉強の時間は作れないかもしれませんし、子育てをされている方もクタクタな毎日を過ごされているかもしれません。学生時代のように「机に向かって勉強する時間を取れ」という方が無理があるでしょう。

そのような方には「いつでも」「どこでも」「短時間で」できる勉強法がお勧めです。例えば電車の中、休憩中、ソファの上、車を運転しながら、など活用シーンは様々です。

今回は、そのような便利なツールをご紹介します。

まずは何と言っても「スマホアプリ」ですよね。
もはやパソコンを立ち上げて・・・なんていう時代は過ぎ去ろうとしています。パソコンもタブレットが登場してからどんどん駆逐されているような気がするのは筆者だけでしょうか。

それでは短時間でも勉強がはかどり、初心者向けのアプリ(iPhone・iPad対応)を紹介させていただきます。

①Yahoo!英語(無料)
中学レベルからのやり直しに最適なアプリです。音声もついており単語も覚えられます。単語はフラッシュカード形式で覚えたりできるので短期記憶にとても効果があります。難易度別に様々なコースが用意されており、自分のレベルに合わせて学習することができます。自分の学習状況も自動で記録されるため、学習の管理がとても楽になります。

②早打ち英文法(無料)
文法単元別に構成されており、時間内に単語を並べ替えて文を作るアプリです。英語学習者が勉強において最も効果的な学習方法の1つが実は「並べ替え問題」なのです。単なる選択穴埋め問題よりも、並べ替え問題の方が頭をフルに活用すると言われており、とても印象に残りやすいのです。

③やり直し中学英単語(無料)
英語の勉強に欠かせないのがやはり単語です。単語の勉強はすべての土台となります。覚えた単語のクイズなどもあり、やっているうちにモチベーションが上がります。中学必修単語900語と連語300語で成り立っており、これだけでも初心者にとっては十分な量です。

次にポッドキャストから紹介します。

ポッドキャストとは簡単に言えばiPhone(iPad)で講義が聞けるシステムのことです。映像で配信されていたり、また音声で配信されていたりします。いつでもどこでも聞くことができるので便利です。

①英語チップスfrom英検(無料)

基礎から英語を学び直したい方向けの音声による放送です。今年から始まったばかりですが、細かなところまで説明があり、何が重要なのかがよく分かる内容です。(参考URL:http://www.eiken.or.jp/eikentimes/chips/)

②VOA Special English(無料)

基本語彙でゆっくりとしたスピードで流れてくるニュース番組です。スクリプトもついてくるので、何を話しているのかが一目で分かります。エピソードは5~15分くらいで成り立っていますので、ちょっとした時間に耳からでも鍛えられます。

最後に、やはり伝統あるNHKラジオ基礎英語。1回15分であることとテキストも書店で買えば432円と格安です(書籍は月刊)。最近はラジオを録音して持ち出すことも可能ですので、昔のように時間が来ればラジオの前でスタンバイすることも減ってきつつあります。身の回りのIT機器をうまく利用してみてください。